DATA室から競馬屋の予想ノートが配信「時計から能力を測る」


DATA室から競馬屋の予想ノートが配信「時計から能力を測る」.メルマガ原稿
時計から能力を測る

競馬レーティングマニアックから時計について
配信された事は過去一度だけ

2009/08/30に配信されている。

その貴重な配信記事を掲載したい。

競馬屋の予想ノート


○時計から能力を測る


2歳新馬札幌の基準は例年より安定しており
新馬初戦1.10.5という時計が能力の目安になっている。

札幌新馬を1.10.5以内で駆け抜けた馬をあげてみると

バトルレッド   
ステラリード   
ニシノマドカ   
キョウエイアシュラ
サンディエゴシチー
ノーワンエルス  
マイネルシュルク
クロワラモー
セトノステラ
レオプライム
リュウシンクイーン

リューシンクイーンの場合減量騎手を使っていることを
考えれば割引も必要だとしてもかなりの数が目安となる
基準をクリアしている。

この馬たちのその後の成績もステラリードの函館2歳勝ち
キョウエイアシュラのオープン勝ち
サンディエゴシチーのオープン勝ち
といったように目安基準を安定したものとして確定してよい
実績を上げてくれている。

もっともノーワンエルス号の函館2歳においての出遅れにより
能力発揮できずといったケース


バトルレッドの気分を害してしまうというケースなど
例外もあるのだが、これは成長とともに修正されていくものと
捕らえてもよい。


競馬においてタイムというものは、巷では80年代に
アンディーベイヤーが落とした跡が
まるで、原爆の跡のようにこの国に残っている現状だ。
またそのような類のものをこの国の競馬において受け継ぐものも跡を絶えない。


根本的にUSA競馬と我が日本国の競馬では競争と共存という
競馬の根本に決定的な違いがあり、そのような類のものが安定した
形で残ることは稀である。


だが単純に能力のひとつの目安となることは確かであり
そういった意味では役にたつ場合も多々ある。



本日の札幌1Rなどはその典型ではないだろうか?

本来なら出遅れがなければ、タイム的にも今年の新馬戦の
NO1時計で走破した可能性も無くはないレオプライム号

新馬初戦において、キョウエイアシュラ号にクビ差
2戦目においては、クロワラモー号
に1馬身1/4

このクロワラモー号が新馬初戦ではステラリード号に
たいして1馬身1/2差

この着差が力差の目安を立証するように函館2歳では
ステラリード号対キョウエイアシュラ号の着順となった。

さてこの戦いの目安になったそのスワット号もこの札幌1Rに
参戦している。

もう一頭、時計だけなら、1.10.3という目安基準をクリアしている
馬がマンゴプティングも出走してくる。

ほぼ3頭の争いと見ているが、マンゴプディングの馬体の無さは
気にかかるところだ。

初戦において完全に仕上げきった跡もありここまで持ってくれればと
思うが不安もある。

安定したクロワラモーには、勝ちみに遅いという
サッカーホース特有の雰囲気もある。

また本来出遅れなければというレオプライム号だが
この馬もまた再度の出遅れが無いともいえない。

だが競馬というものは、本来なんの不安も無いというレースは
稀にしかなく、ここに賭けられないという事であれば
それはもう、競馬というより博打そのものを辞めた方がよい
と思う。

どんなものにも、腹を括った決断というものが必要であると同時に
自分自身の器量という器を測るよい機会ではないかとも思う。

1000円や1万円の金額なら、誰でもかけられるしまた器量を測る目安になる
こともないだろう。しかしながら、ココでいくらかの勝負といえる
金額の投資を行った場合、仮に負けてしまっても残るものも大きいのではないか
と思う。


私は一般サラリーマンといわれる方々の収入は知らないのだが
この15万程度の投資ならば、それほど痛くはないような気もするのだが・・・。


レーティングマニアック管理人